お茶の水」と「水のお茶」では随分違う。
くまのプーさん」と「プーのくまさん」では随分違う。


先週の日曜。お茶の水に来ていた。自分の前にはコーヒー(ホット)が置かれていた。よくある光景だ。しかし、今日は少し違った。傍らにストローが添えられていたのだ。この状況で、あなたは一体どのような行動をとるだろうか。ほとんどの人はそのストローを無視してコーヒーを飲むだろう。遊び心のある人はコーヒーに入れたミルク等をかき混ぜる棒としてストローを使うかもしれない。親切心溢れる人はストローを従業員に返しにいくだろう。

もしあなたが上島竜兵だったらどうするだろうか。おそらく87℃以上はあると思われるコーヒーをストローで思い切り吸い上げるだろう。何の迷いもなく。そして舌に火傷を負いながら熱いことを伝えるべく絶妙なリアクションを見せるだろう。そして被っていたキャップを地面に叩きつけ、こう言うだろう。「訴えてやる」と。

その日の僕は朝から頭痛気味で、どことなくボーッとしていた。僕は何も考えずにストローを出し、ミルク等を入れたコーヒーをかき混ぜると、とても自然に、まるで普段からそうしているかのように、ストローで87℃以上はあると思われるコーヒーを吸い上げた。程なくして僕の舌はその感覚を失った。

その日の僕は、遊び心のある人でも、親切心溢れる人でも、ましてや上島竜兵でも無かった。僕は、朝から頭痛気味でどことなくボーッとしていただけだったのだ。

そんなこんなでケンタッキーを後にした我々は、ニコライ堂に想いを馳せながら楽器店に向かった。

話は変わるが、たとえばある中学校に「滝沢健」という人が居たとする。彼は男前で勉強も運動もそつなくこなすクラスのリーダー的存在だ。だとすれば彼のあだ名は自然と「タッキー」になるだろう。

だがこの「滝沢健」が、大した特徴もない、冴えない青年だったとするとどうだろう。自然とクラス内での立場は弱いものとなり、内申書には「もの静か、引っ込み思案、消極的」と書かれるかもしれない。さらにもし彼が帰国子女だったら、間違いなく「ケンタッキー」というあだ名を付けられてしまうだろう。

キャ〜。


佐々木ちゃんと楽器屋にて、ちゃんとチューニングされているカリンバに感動。ステキな音、そして音階。それから己が以前より気にかけていたロールピアノを試奏。思っていたよりしょぼくない。音色それなりだしアウトも2つ付いてる。MIDIアウト付きの機種もあるとか。重さが1キロ弱。丸めるとギターケースのポケットに入りそう。いいな。1万くらいの中古出たら買おう。

と心に決めたのだった。